目次
みなさんテントの買い替え時はご存知ですか?
どんな症状が出たら買い替えないといけないのか…
今回はテントの寿命・買い替え時期について徹底解説します。
テントの寿命は何年?
テントは年に何回使われますか?「頻繁に使う」という方は少ないのではないでしょうか?
学校や自治会などでは行事の時に使う程度で年間の使用回数は2~3回という場合が多いかと思います。
そんなに頻繁に使うものではないので寿命もどの程度なのかご存知ないか思います。
私の自治会では組み立てテントを使用していたのですが、何と30年以上使われていました!
30年以上使っていてもテント自体は十分使えます。テントは主にフレームと天幕で出来ています。
※使用頻度や使用場所・使用状況によって異なるため一概に寿命何年!とは言えません。
テントの寿命が早まる原因とは?
テントの役割として、直射日光(紫外線)や突然の雨から人々を守ってくれることがあげられますが、その分テントはだんだんと傷んでいってしまいます。
いくら丈夫な生地でできているとは言っても、これは仕方のないことです。
雨の日に使用し十分に乾く前にしまったり、湿度の高い場所に長期間保管していると、フレームには錆が、天幕にはカビが発生してしまう場合があります。
フレームに錆が発生すると、その部分の強度が格段に落ち、そのまま使用すると事故につながる原因ともなりますので非常に危険です。
また、台風や大雨の自然災害時にテントを使用してしまうと、突風でテントが飛ばされたり、天幕に雨が溜まりフレームと天幕に過度な負担がかかることで倒壊する恐れがあります。
そのような悪天候時にはテントをしまっていただくようお願いしております。
原因1:時間経過による劣化(経年劣化)
テントは使っていなくても時間の経過とともに劣化が進みます。特に野外での使用が多いイベントなどでは、構造部材や生地の樹脂が硬化・ひび割れを起こすことがあります。たとえ使用頻度が少なくても、10~20年経過したテントは要点検です。
原因2:紫外線による劣化
テントの天幕部分は、直射日光にさらされることで紫外線により劣化します。特にPVC系素材は紫外線に弱く、徐々に色あせや生地の硬化が発生します。紫外線カット加工がされているテントであっても、長期間・長時間の使用では注意が必要です。
原因3:カビによる劣化
使用後に濡れたまま収納したり、湿気の多い場所に保管していると、天幕にカビが発生します。一度カビが発生すると、見た目だけでなく生地の強度も損なわれ、穴が開いたり破れやすくなります。特に梅雨~夏場はカビの繁殖に要注意です。
原因4:加水分解による劣化
テント生地のコーティング材(特にポリウレタン系)は、空気中の湿気と反応して科学的に分解する「加水分解」を起こします。見た目にはベタつき、はがれ、臭いなどが現れ、素材本来の防水性や耐久性が失われてしまいます。長期間保管中に劣化が進むことが多いため、年に数回は状態を確認することが大切です。
寿命の長いテント生地の素材
せっかくなら、できるだけ長く使用できるものを選びたいですよね!寿命が長い≒強度が高いテント生地は「エステル帆布」です。
エステル帆布とは、ポリエステル織布に塩化ビニルをコーティングした生地のことで、トラックの荷台シートや資材カバーに用いられます。
耐久性と防水性に優れていて、当店で取り扱いのある商品の中でも抜群の強度がある生地です。
エステル帆布よりも強度は落ちますが、ターポリン生地のテントも取り扱っております。
こちらはエステル帆布に比べ比較的に安価で軽くカラーバリエーションが豊富です。
※天幕のみをご購入いただく際は、お持ちのフレームのメーカー・種類をご確認ください。
サイズの表記が同じでも、メーカーによって多少サイズが異なり、天幕はうまく設置できない場合がございます。
ご注意ください。
こんな症状が出たら買い替え時です!
①テントに穴が空いたとき
テントの屋根天幕に穴が空いてしまうと雨が漏れてしまったりします。そんなときは買い替えましょう。
②テントにカビが生えてしまったとき
以前ブログでご紹介している予防策についてはこちら
テントマーケットではテントの屋根天幕のみの販売もしております。
必要に応じて天幕のみをご購入していただけますので一度ご検討ください。
テントマーケットが取り扱っている
パワーパイプテント専用の天幕です。
※天幕のみのご注文の際はメーカーをお知らせ下さい。
※弊社取り扱いの出来ないメーカーも御座います。あらかじめ御了承下さい。
③パイプやフレームが破損してしまったとき
パイプやフレームの錆は破損は事故の原因にもなってしまいます。
使用する前にまずはチェックしてみましょう。
パイプ・フレームのみの販売もしております。
パワーパイプテント専用のパイプとなります。
※天幕は別売りとなります。
テントの寿命を伸ばすコツ
【天幕について】
①しっかり乾かしてから収納する。
テントは使用後に必ず天幕の汚れを落とし、よく乾かしてから収納しましょう。
雨で濡れたままや水洗い後に湿ったまま放置すると、カビの発生・撥水力やUVカット効果の低下・生地の劣化につながります。
特にイベント用天幕は長期間保管する時間が多いため、陰干しして完全に乾燥させることが重要です。
②直射日光の当たらない場所で保管
直射日光が当たらず、温度変化の少ない場所に保管してください。
さらに、収納袋の口を少し開けて換気を良くしたり、乾燥剤を同封すると湿気対策になります。
長期間保管する場合は天幕をフレームから外し、別々にしておくことで生地の寿命を延ばすことができます。
【パイプ(フレーム)について】
③汚れを落としてから収納
パイプ内部は空洞になっており、使用中に砂や土、雨水が入り込みやすい構造です。
保管前には外側だけでなく内部の汚れや水分も落とし、乾かしてください。
そのまま放置するとサビや腐食の原因になります。
④破損や緩みを確認
収納前にボルトやネジの緩み、曲がり、亀裂がないかをチェックしましょう。
破損したまま使用すると事故につながら恐れがあります。
緩んだネジは締め直し、損傷があれば部品交換を検討してください。
■保管時のポイント■
●横幕がある場合は必ず取り出してから収納する
●倉庫などで保管する場合は湿度が低く、風通しが良い場所を選ぶ
●定期的に取り出して点検し、サビやカビが発生していないか確認する
テントは使用期間よりも保管期間の方が長い道具です。
だからこそ、収納・保管の方法が寿命に直結します。
適切なお手入れと保管で、イベントのたびに安心して使える状態を保ちましょう。
★テントを新調する場合はブルームテントがオススメです★
まとめ
本日はテントの寿命や買い替え時のお話をさせていただきました!
楽しいイベントで使用するテントは、できるだけ長くキレイな状態で使いたいものですよね!
正しい使い方・保管方法で長く愛用していただけると嬉しいです。